あやかしあやし エフェクトネタ帳 諸の壱.
目次
諸の壱.○妖夷登場(あぶくワイプ)#01-
前置き
それでは、「あやかしあやしエフェクトネタ帳」第一回目でございます。あ、ちなみに読み方は「諸の壱(しょのいち)」です。…ちょっとしたお茶目でございます。
○妖夷登場(あぶくワイプ)#01-
さて第一話冒頭に「妖夷 山子」の出現するシーンがあります。この番組に登場する「妖夷(ようい)」は、ブクブクとあぶくの様にあらわれたり消え去ったりします。
この効果を、手書きで行うと…えーと…大変面倒くさいです。
手書き動画では、やらない方が正解?
というわけで、撮影(合成)時の処理で効果をかけます。
処理手順の紹介
妖夷 …ねこ
- 出現(または消失)する対象のセルを準備します。
準備する素材は基本的には、処理の手間を省く為に「止め絵」です。 「止め絵」を使用するのは、原動画の手間を省く意味合いもありますが、 実は動画素材に対してこの効果をつけると泡の動きを動画に同調させる作業に 大変時間がかかるのです。 コスト対効果を考慮すると「止め絵」にたいするエフェクトが最も 「リーズナブル」です。 …夢がないって? いやいや、そこはそれ「イロイロオトナの事情」ってことでご勘弁
マスク
- レイアウトに対してあぶくを発生させてわずかにタイミングをずらしたワイプマスクを2種類作ります。 マスクの素材は、Adobe Aftereffects に標準で添付されている「泡」シミュレータプラグインを使用しています。
マスクを2種類作るのは、マスクが1種類だけだと「ペラペラ」の薄っぺらに 見えてしまうためです。 その妖夷ごとに設定したカラーシルエットをタイミングをずらして本体の奥に マスクの隙間から見える様に配置してこの「ペラペラ」感を抑制してあります。
重ねる
- マスクを使用してカラーシルエット・本体 の順に重ねて合成します。
ま、わりかし単純な仕込みです。本編ではさらにこまごまとしたエフェクトが同時にかかっております。
サンプルプロジェクト
サンプルプロジェクトのダウンロードはこちらでどうぞ。
/cgi-bin/control.cgi?PAGE=85&ITEM=071001
裏話
実は「あぶく」は、この作品のエフェクトに統一感を与える為のテーマとして採用されたキーイメージです。妖夷周辺のエフェクトには、なるたけ「あぶく」のイメージが含まれる様に配慮されていました。
じゃ、また来週あたりに
2007/11/17
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