あやかしあやし エフェクトネタ帳 諸の五.
目次
諸の五.
アトルさんに「この世のモノではナイ!!」とかいわれちゃう、主人公の(架空の?)お友達
自称「雲七ってぇケチな博打打ちで」
○幽霊おじさん#05-
日頃は普通の人物として画面に登場いたしますが、なんかあって正体に近づくとあやしい効果がかかります。
今日はこの効果のかけかたのご紹介
処理手順の紹介
幽霊効果の作り方
通常に仕上げた素材を準備いたします。
同一の素材からの4重合成になります。 あらかじめ効果をほどこす部分を切り出してプリコンポジションしておいてください。
この素材を下絵に対して重ねてゆきます。
第一レイヤは、ハロウ(後光)レイヤです。
ソースの画像を単一色でぼかし幅を大きく取ってぼかし、加算または覆い焼きモードで合成します。 色は指示のない限り白で濃度は100%合成です。
下絵に最終的に透けてほしくない(見せたくない)部分があれば、この時点で白くつぶすようにしておいてください。
第二レイヤは、本体レイヤです。
光を帯びてぼやけた感じになるように、ぼかした上絵を乗算または焼きこみで合成します。 ぼかし幅は、ディティールが消えない程度で、濃度は100%合成です。
ノーマル状態から幽霊効果へと移行する場合は、本体レイヤとハロウレイヤのともにぼかし幅0のものでノーマル状態を作成します。
効果のF.I.の際は 中間状態としてハロウレイヤと本体レイヤのみの状態を経過させます。
ノーマル ⇒ ハロウ+本体(ぼかし幅を増やす ⇒ ほかの効果をF.I.
第三レイヤは、不規則ブレレイヤです。
上絵を不規則な方向ブラーでぼかしたものを、差分合成して「ぶるぶる震える黒い影」を作ります。
不規則な方向ブラーは、エフェクト内にエクスプレッションで埋め込んだブレを使用してください。 カット(サイズ)によってブレ幅が大きすぎたり小さすぎたりする場合は、シャッター開口度スライダで調整してください。360度以上の値も使用できます。
第四レイヤは、本体の再合成(微調整)レイヤです。
再び上絵を今度は加算または覆い焼きでのせます。 背景や演出にあわせて不透明度で見え具合を調整します。基本的には20-50%程度です。 通常、不透明度にアオリを加えて不安定な感じを演出します。 ぼかしは不要です。
こちらの効果は、けっこう多用しそうだったので、セットアップ用のスクリプトを準備しました。
実際話数によっては結構な数のカットで使用されています。
サンプルプロジェクトに補助スクリプトも同梱してありますので、よろしければご使用くださいな。
加えて、サンプルプロジェクトには「雲になる」部分のエフェクトも入っております。
…でした
サンプルプロジェクトのダウンロードはこちらでどうぞ。
/cgi-bin/control.cgi?PAGE=85&ITEM=071105
「背景が暗いと周囲のフレアが見えて、明るいと暗くボケたブレブレのセルが見える。」という仕込みです。
ま、変なカンジがでれば成功ってコトで
でわでわ
「見えない友達」? 最近の言い方だと「脳内親友」?ちょっと違うって?
ともかくどうやら普通の人には「見えない」お友達でした。
ではまた来週あたりに。
2007/12/15
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