ぱぱやっぱー
何となく、PhotoshopCS の新機能について考える時間です。
今日は、「レンズぼかし」を見てみるのだ。
新しく装備された「レンズぼかし」は、カメラのピンぼけのように画像をぼかすフィルターです。メニューカテゴリとしては、「フィルタ」>「ぼかし」>「ぼかし(レンズ)」となっていて、「ぼかし(ガウス)」などのぼかしフィルターのひとつです。
8ビットモードのみの機能です。16ビットモードではメニューがグレーになって選択できません。
ま、これもまずやってみましょう。
今回用意したサンプル画像はこちら。被写界深度マップも作ってみました。
表示画像は、原寸の 1/2 になるようにサイズが指定してありますので。原寸でご覧になりたい人は「画像のみ表示」とかそれに類する機能で見て下さい。
上がわは、(良くあるケースですが)ガウスぼかしでピンぼけの代用をしたものです。
ぼかしの適用率を連続的に変化させることが(1回の処理では)できないので、深度マップをつかって中間状態をフェードさせてあります。そのため中間部がキリがかかったようで「かなり不自然」です。
ぼかし(レンズ) のほうは、深度マップでぼかしがコントロールできるので、自然なカンジで変化しています。
ウンウン、こんな感じの効果が欲しかったんだよね。
絵柄のせいではっきりしていませんが、ピンぼけ画像に特徴的な絞りの形のボケたハイライトも出せます。
絞りの形は、角の数と丸みがコントロールできます。絞りの形はテクスチャではなく 数値で指定します。
・・・と、ここまでは良いのですが・・・
気がついたヒトいます?
最初のサンプルでもご覧になれますが・・・
このフィルターって、この、ボケ(100%適用)の部分の明暗比率が「ガウスぼかし」の場合と「ほとんど同じ」なんですよ。
個人的には、ガウスをピンぼけの代用でつかっていて一番気になるのは、「フィルムやビデオと違って、ピンぼけした時に明るい部分が膨張しない」点なんです。
この「ぼかし(レンズ)」は、その名前のとおり「レンズのボケ具合」だけを模倣するフィルタのようです。「フィルム」とか「ビデオ」とかの感度曲線は、どうも考慮していないみたいですね。
うーん、ちょっと悔しいので「感度補正」をかけてフィルム風味とビデオ風味のボケ味を作ってみました。どうかな?
上:フィルム風味(ガンマ 0.6) 下:ビデオ風味(ガンマ 1.0)
むむ、ちびっと色がズレた・・・
じゃ、またね
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