2005年4月アーカイブ

ウインドウの説明(1)

ああ、たくさんあるので、ちょっとヅツ…

でも、アト少しで本体がデバッグ(ブレイクダウン)の段階に入れそう。
そしたら、マニュアルも加速するかな?仕事も忙しくなりそうだけど…


 「りまぴん」を起動すると下のような初期画面が表示されます。


(画像)初期画面

画面は、3つのペインに分割されています。
説明のため、それぞれのペインに名前をつけます。



  1. 一番上のエリアを[ヘッドラインフレーム]または単に[ヘッドライン]と呼びます。

    このペインは、情報表示とデータ入力ツールの領域です。

  2. 左の領域を[情報フレーム]と呼びます。

    このペインには、タイムシートのカット情報が表示されます。
    メモ欄は、作業中でも書き込み可能です。作業中のメモや伝達事項などにご使用ください
    下の段の[AE-Key]のテキストエリアにタイムリマップやそのほかのキー情報が出力されます。

  3. 右側の大きな領域を[XPSシート]または[タイムシート]と呼びます。

    このフレームでタイムシートを編集します。




(画像)ヘッドラインフレーム


その1.ヘッドラインフレーム

ヘッドラインフレームは、2段にわかれています。

上段のコントロール

上の段は、主にドキュメント操作のコマンドです。


  • Document
    ドキュメントパネルを表示します。
    現在編集中のタイムシートの基礎情報が表示/変更できます。新規作成もここのパネルから行います。

  • Pref
    プリファレンスパネルを表示します。
    「りまぴん」の動作環境を設定します。

  • Tools
    入力ツールボックスを表示します。
    ペン・マウス入力に対応しています。

  • Debug
    デバッグ用のパネルを表示します。
    動作が安定したらこの機能はなくなります。
    このパネルの使用方法に付いて興味のある方は、個別にお問い合わせください。


  • レイヤボタン
    現在編集中のレイヤがラベルで表示されます。
    レイヤボタンをクリックするとAEへのキー変換が行われます。
    キー変換できないレイヤを編集中は無効になります。

  • フレームカウンタ0番/1番
    2つのフレームカウンタが使用できます。フレームカウンタには現在アクティブな(編集対象の)フレーム位置が表示されます。
    2つのカウンタは、それぞれ別々に表示形式を設定することが可能です。設定はプリファレンスパネルで行ってください。
    カウンタの数値を書き換えて指定のフレームに直接移動することができます。
    カウンタには、一般的なタイムコードの文字列のほかに独自の拡張タイムコードが使用できます。

  • スピンカウンタとスピンボタン
    現在の「スピン量」を表示します。スピンボタンでスピン量を加減できます。
    カウンタの値を直接書き換えて設定できます。
    「りまぴん」は、通常入力の際 指定された「スピン量」に従って次のフレームへ移動します。

  • 下段のコントロール
    下段のコントロールは主に入力のためのツールです。
    各コントロールは現在仮のデザインです。画像アイコンと入れ替えるべきか悩み中

  • 編集ボタン
    ACXV ZY
    選択範囲に対して簡単な編集が行えます。
    A 全選択
    現在編集中のレイヤの全てのフレームを選択します。
    C コピー
    選択範囲のフレームをバッファにコピーします。
    X カット
    選択範囲をコピーしてクリアします。
    V ペースト
    アクティブなフレーム位置からバッファの内容を貼付けます。
    選択範囲がある場合は選択範囲の中だけに貼付けを行います。
    Z アンドゥ
    操作を取り消して以前の状態に戻します。現在のドキュメントの作業開始時点まで戻れます。
    Y リドゥ
    アンドゥ操作を取り消します。

    以前は装備されていなかった「取り消し」と「やり直し」「複写」「張付け」等の編集コマンドが装備されました。
    編集作業にお役立てください。操作と反応に対するご意見は、BBSまたはメールで。

  • HOME/END/Pgdn/Pgup
    移動コマンドです、同名のキーがショートカットになっています。

    HOME 入力位置をカット最初に移動します。
    END 入力位置をカットの最終フレームへ移動します。
    Pgdn 入力位置をタイムシート1ページ分進めます。残りフレームが1ページに満たない場合は移動できません。
    Pgup 入力位置をタイムシート1ページ分戻します。現在の入力位置が1ページ目の場合には、移動できません。

  • 入力ボックス/○/×
    タイムシートのセルを直接操作する替わりに、入力ボックスに対して入力することができます。
    表計算ソフトのカンジです。
    機能には一部違いがありますので、使いやすい方をご使用ください。
    > ○ボタンと×ボタンは「確定」と「取り消し」です。キーボードのショートカットは、Enter/ESC になります。


    ううむぅ ちっとだけだな

    まだあるぞ、たっぷり…やはりドキュメント書きながら作るべきだよなぁ…

    次号予告
    ウインドウの説明その2 情報フレームとXPSシート

  • 「カラセル」について

    カラセルとは、セルアニメーション独特の概念です。

    タイムシート上では、× (バツ)で表示される、「何も描かれていないセル」を指します。

    かつてフィルム制作の頃は、撮影所に「制作に使用したのと同じ素材で何も描かれていないセル」が一定数常備してあって、主として色調整の目的で 「1ショット内で撮影するセルの重ね枚数を一定にする。」為に使用されていました。

    コンピュータ処理では、色調整のためのカラセルは必要ありませんが、人手で作画されたアニメーション原画にはタイミングの調節の為に一連のシーケンス内にカラセルが頻出します。

    AEはアニメーションの専用ソフトウェアでは無いので、この「カラセル」の概念は取り入れられていません。また一連のシーケンス内に複数のIN/OUT点を設ける事はできません。(IN/OUT点はタイムラインにつき一組だけ)

    現在、カラセルを実現するために、このプログラムでは5つの方式を提供しています。 それぞれの方式には一長一短があって、方式によって作業手順が少しづつ違いますので、自分の作業に合った方式を選択してください。

    (1)ファイル

    カラセルを実現するために「何も描かれていない画像ファイル」を各自で用意して
    フッテージにするシーケンスに挿入します。




    「カラセル(ファイル)」をシーケンスに加えることによって、AE(含む他の画像合成ソフト)上で
    アニメーションのタイムシートと1対1 のレイヤー構成を比較的簡単に実現できます。


    (余談)ネット上のサーバで、このファイルを作成する事も可能ですが…
    (サイズや色深度情報を入力してサーバで作成)
    …ダウンロードしたい?微妙だな。




    制作システムによっては、この「カラセルファイル」が
    最初から素材として用意されている場合もあると思います。
    その場合は特に準備作業は必要ありません。

    この方式を採った場合は、キー変換の際にカラセル挿入位置の指定をしてください。

    カラセルの位置は、以下の3種類から選択してください。

    カラセルなしシーケンス内にカラセルが無い
    最初シーケンスの冒頭に(動画番号0として)加える
    最後シーケンスの末尾に(動画枚数+1番として)加える

    使用するタイムラインは「タイムリマップ」 1 本だけです。




    (2)不透明度


    シーケンスのカラセルに該当する部分を強制的に 「不透明度 0」 にして、カラセルの代用とします。


    特にあらかじめ別のファイルを準備しておく必要はありません。
    この方法を採った場合、レイヤに不透明度のキーができるので「セルのダブらし」「F.I.」「F.O.」等の 不透明度 を使用するエフェクトの処理に支障をきたす場合があります。
    使用するタイムラインは 「タイムリマップ」および「不透明度」の 2 本です。




    (3)リニアワイプ


    リニアワイプエフェクト(実際は、ワイプ系のエフェクトならどれでも良い)のパラメータを、0/100 %で、切り換えてカラセルの代用とします。

    この方法は、フッテージの基本情報であるトランスフォームにキーを作成しないので、本来の合成作業に影響を及ぼしにくい方法です。 ワイプエフェクトは複数適用することも可能なので、さらにその上からワイプをかけることもできます。

    使用するタイムラインは、「タイムリマップ」「リニアワイプ」の 2 本です。

    (4)エクスプレッション-1

    (2) や (3) の方法は、いずれも「タイムリマップ」および「カラセル用」の2本のタイムラインにキーフレームを作って管理する必要があります。それを改善したのがこの方式です。

    有限会社ビーンジャムさんの公開されている方式で、アフターエフェクト5.0以降のエクスプレッション機能を使用して「スライダ制御タイムライン」 1 本でプログラム的に「タイムリマップ」および「カラセル用」の 2 本のタイムラインを制御します。 リソースとしては3本のタイムラインを必要としますが、オペレータが管理するキーは制御用の1本だけになります。

    またこの方法は、「キーの値に直接動画番号を登録できる」という利点があります。 (タイムリマップのキーは、シーケンスの経過時間を実数で記録されています。クリップボード経由で取得できる値は有効数字6桁の秒数です。)

    ただしこの方法には「AE4 以前の環境では無効」「他の方法に比較してリソースがやや余計にかかる」という欠点もあります。

    必要なタイムラインは 「タイムリマップ」「スライダ制御」「リニアワイプ」の 3 本で、キー管理の必要なタイムラインは「スライダ制御」の 1 本のみです。

    * 作業を簡略化するためにエフェクトテンプレートを用意してありますので、 よろしければダウンロードしてご使用ください。

    (5)エクスプレッション-2

    「不透明度-2」と呼んでもよいかと思います。試験的に採用した方式です。


    エクスプレッション方式のバリエーションで「カラセル」の導入キーに数値「999999」(秒)を使用して、不透明度に適用するエクスプレッションで受け取るようにしてあります。
    別に試験提供している。「エクスプレッション版りまぴん」に対応しています。
    必要なタイムラインは「タイムリマップ」「不透明度」の2本です。



    不透明度タイムラインには、以下のエクスプレッションを適用してください。(複写・貼り付けでどうぞ)





    //
    (timeRemap>=999999)? 0 : opacity;//カラセル用
    //


    カラセル導入キー以外の値は、本来の不透明度プロパティの値が優先されますので、不透明度タイムラインに直接キーを作る2番の方式と違って、「不透明度キーを通常作業と同様に使用できる」点が違います。運用してみて具合が良いようならレギュラーの選択肢に加える予定です。


    カラセルの項目はほとんど前と変わらないので楽だったかも。 「簡単な使い方」の図版は…さてと、スタジオの宴会にゆこうかな

    次号予告
    「ウインドウの説明」(1)
    ぎゃー、
    まだ、ちょこちょことデザインが変わるような気がするー。スイッチとか位置が変わったり増えたりへったりしそー

    ぷれまるち

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    コメントでは長すぎるかと思ったのでここで

    ねこら対策研究要塞日誌@はてな:PSDの透明度の扱い...50%+50%=100% ?

    統合画像データの色データは、白を背景に統合されてしまってるから戻さないと。面倒くさそう。白でなくて黒を背景に統合してくれれば良かったものを…。

    そこで件のアルファプレマルチプライの技ですよ。

    処理前の統合画像にアルファチャンネルを乗算して、黒くしてからスムージングするのです。

    DistRGB = SourceRGB * (Alpha/MaxAlpha)

    ×

    これを、こんなふうにしてから処理

    フォトショップのアルファは、(たしか)ストレートのはずなので、
    そのあと、スムージング済のアルファで除算してやれば、ストレートアルファのレイヤ画像
    ÷

    が「いっちョ上がり」なのです。

    フォトショップ・アルファを剥ぐとこんなデータ…のはず。周囲は黒(0)かもしれませんが、どのみちアルファで切れるので無視しちゃう…まずいかな?

    途中、ゼロ除算が当然のようバシバシ発生するので、先に判定して例外として「白(黒でも)」にしてハネといて下さいね。1の除算も当然意味がないのでスキップです(こっちはほっといても実害はないですが)。

  • アルファ同士が重なっていたら、やはり掛け算(系)では? アルファの補数を掛けて反転するのです。アルファ同士をスクリーン合成したものと同じはず。 (100%-(100%-50%)*(100%-50%)) = 75% ←こんな風青いのがアルファ

  • フォトショップのマルチレイヤを1つに結合するのは、描画モードが「通常」の時以外は…
  • アルファルつきPSDのレイヤを直接スムージングすると、アルファ沿いのフリンジが出るかも。ストレートならば…
  • たしか、TIFFには、プレマルチとストレートの両方のアルファが認められていたはず。タグに書いてあると思うが今は手元に資料がない。ライブラリで吸収できるのでしょうか?処理が変わるので、処理できない方は、ハネといた方がよいかと思います。黒線だと目立たないはずですけど。

    直接データを加工するコーディングは、もう10年以上やってない、レイヤー回りは、さらによくわからない。
    またやりたいような気もするけど、今は、「りまぴん」が先

    あれ?ひょっとしたらこの件じゃない…かな? 違ってたら堪忍してくださいね。

  • ああ、サンプルも図版もないのだ。
    けどとりあえず見切りで掲載 そのうち修正されるでショー

    ちっくり調整



    インストール


    このアプリケーションは、HTMLドキュメントです。
    そのためアプリケーションを使用する方法は、主に下の2つとなります。

    • 1.ローカルディスクにコピーしてブラウザで見る
    • 2.Webサーバに置いてブラウザで見る

    1.の方法の場合、ブラウザさえ有れば他の環境を必要としないので手軽ですが、使用する端末ごとにインストール(コピー)する必要が有ります。バージョンを変更する場合などは、インストールしたマシン全てで 再インストールしてバージョンを合わせるように注意してください。

    2.の方法の場合、LAN内部またはインターネット上にアクセス可能なWebサーバを用意する必要が有ります。が、作業する端末が多い場合バージョンアップ等の手間が軽減されてちょっと楽です。

    以下のアーカイブをダウンロードして、展開したできたディレクトリを丸ごとWebサーバ、またはローカルディスクに置いてください。

    アーカイブへのリンク(お待ちください)



    ディレクトリにある、index.html が、ブラウザでアクセスするファイルです。



    index.html と同じ階層にある conig.js が、設定ファイルになっています。
    このファイルの値を書き換えることで動作初期値を変更することができます。
    各種設定のうち頻繁に変更される部分はクッキーを使用して保存することができます。
    クッキー機能を使用する場合はWebブラウザ側でクッキーを有効に設定しておいてください。



    起動してみましょう

    Webブラウザで、「りまぴん」の置いてあるアドレスをアクセスします。

    • Webサーバ上に置いた場合は、
    		http://(設置したホスト名)/(ドキュメントを置いたパス)/remaping/
    

    • ローカルディスクに置いた場合は、



    file://(ドキュメントを置いたパス)/remapin/index.html


    となります。
    ローカルディスクに置いた場合は、「りまぴん」フォルダの index.html をブラウザに対してドラグしたり、ダブルクリックして起動しても良いでしょう。



    お試しは、右のアドレスをどうぞ。 http://www.nekomataya.info/test/remaping/ 「りまぴん」お試し版

    簡単な使い方

    サンプルを用意しました。簡単なカットを作って使い方を紹介します。

    サンプルはもうしばらくお待ちください

    A 1枚 B 3枚 C 3枚 D 1枚 のセルが有ります。

    継続時間3秒のカットで、 このようなタイムシート になっています。

    準備します。

    プロジェクトを立ち上げてフッテージを読み込む

    まず最初に、AEを立ち上げて、タイミングをつけたいセルをフッテージとして読み込みます。

    読み込む

    フッテージのフレームレートを設定

    タイムシートが24コマ/秒なので、読み込んだフーテージを毎秒24コマのシーケンスとして登録します。

    24コマ毎秒に設定

    作業環境によっては、想定と異なるフレームレートに認識される場合が有ります。 フッテージのフレームレートは特に理由のない限り入力するタイムシートのフレームレートと一致させて作業をしてください。

    コンポジションを作成してセルをレイヤとして登録する

    レイアウトの大きさで、継続時間 4秒(24fps)のコンポジションを作ります。

    希望のコンポジションと同じ条件(サイズ)を持った「テンプレートとなる素材」がすでにある場合は、そのフッテージを

    「新規コンポジション」アイコン
    にドラッグしてコンポジションを作成するのが良いでしょう。(サンプルデータはこの操作が可能です。)






    フッテージをアイコンにドラグする






    コンポジションの継続時間を指定する

    この方法で作成したコンポジションは、 「寸法を採用したフッテージ名」+"コンポ" という名称になります。 コンポジションの名称を適切なものに変更しておいてください。

    ドラグでコンポを作成したのでレイヤの重ね順を並べ替えて準備終了です。

    規定の継続時間で背景とABCDセルが配置されたコンポジション

    りまぴんを立ち上げる

    準備ができたら「りまぴん」をブラウザに表示します。

    ドキュメントを呼び出すと最初に下のような画面が表示されます。 通常のマシンではこの表示は一瞬なので見えないかもしれません。Javascriptを無効にしてあったり、「りまぴん」が非対応のブラウザなどではここで表示が停止します。 その際は、残念ですが「りまぴん」は動作しません。動作可能な環境に変更してお試しください。




    スタートアップ画面




    名前を登録


    起動可能な環境であった場合アプリケーションの初期化が行われて作業ユーザ名の入力を促す次のようなプロンプトがが表示されます。





    名前を確認

    作業する名前を確認をして、次に進めてください。このプロンプトは、設定ファイルを編集することででオフにできます。また、クッキーを使用して前回作業したときの名前を記録しておくこともできます。

    名前は、シートを記録する際に最後に作業した作業者として記録されます。 通常のタイムシートの「原画作業者(アニメーター)の名前」とは異なりますのでご注意ください。

    作業画面のおおざっぱな説明をします。詳しい説明はリファレンスを見てね。




    上の方



    ツールバーになってます。よく使う機能に1クリックでアクセスできます。






    左側


    情報エリアです。紙のタイムシートの上の方みたいなカンジです。



    書き出し/保存 等のメニューは、こちらに有ります。
    変換されたキー情報の表示もここに書き出されます。






    タイムシート



    シート本体です。ここでタイミングを編集します。



    キーボードによる入力とマウスやタブレットによる操作ができます。
    一般的な表計算ソフト風の操作が可能です。

    この説明では、シート上の一つ一つの入力枠を
    表計算ソフトの慣例で「セル」と呼んでいます。
    画像の方の「セル」と紛らわしいのですが、ほかに思いつかなかったので
    堪忍してください。何かよい名前募集中。
    
    

    特に呼び分ける場合は、画像の方を「セル画」または「動画」と 表記します。




    タイムシートの長さを設定する


    初期状態では、6秒のタイムシートが1ページ表示されています。(初期状態はユーザ設定で変更可能です。)


    サンプルのカットは3秒なのでシートの長さを変更します。




    ドキュメントパネルを呼ぶ

    上部のリンクをクリックして「ドキュメントパネル」を表示させてください

    タイムシートの長さ を変更します。

    "Time."欄を "3+0" に書き換えます。

    サンプルカットは 後のカットと O.L.つなぎ なのでトランシット時間の指定を入れます。

    "Time."欄の右下の "transit OUT"エリアに "2+0" と書き込んで、メモのために"trout" の部分を "C10/C11" とでも書いておきます。

    レイヤ数が、6(AからF)なので 4(AからD)に変更します。

    "レイヤ数" ボックスに "4" を入力して"レイヤテーブル更新"をクリックしてください。 右側のレイヤブラウザが再描画されます。

    ほかに必要な情報が有れば書き換えることができます。 タイトル、カット番号やメモを適宜書き込んでください。

    動画の枚数を登録します。

    それぞれのレイヤに動画枚数を登録することができます。

    最初に立ち上げたときは、それぞれの枚数は"AUTO"になっています。 "AUTO"のままで通常の作業は可能です。キー出力時に動画枚数は自動計算します。

    枚数を登録しておくと、後で説明するツールパネルを使用して動画番号をマウスやペンタブレットで選べるようになります。



    全て入力し終わったら、"更新/新規作成"ボタンをクリックして、変更を反映させてください。



    *ほとんどの情報は、単なるメモです。
    が、シートを保存する場合はこの辺りの細々したメモはなるべく入力するよう
    習慣付けをお進めします。
    時間を置いてタイムシートをみるときにたいへん役に立ちます。

    シートつけ作業中にいつでも情報は変更できます。
    必要があれば、そのつど変更してください。


    タイミングを入力する


    では、シートに戻って入力てみましょう。ドキュメントパネルは閉じても閉じなくてもかまいません。


    邪魔なので閉じる方が「おすすめ」です。

    青い色でハイライトされているセルが「入力位置」です。 ここに入力することができます。

    Aセルを入力する (シートに書き込む)

    まず Aセルの1番を入力しまてみます。 シートの[A,1]セルをクリックしてフォーカスを入れてください。

    説明のためのシート上のセルの位置を [レイヤ名,コマ数] の表記に統一します。
    
    
    入力位置をクリックすると、フォーカスが入って白い入力ボックスになります。

    テンキーまたは、数字キーを使って「1」を入力してください。

    情報エリアの「編集中」の文字が赤くハイライトされて、編集中であることが表示されます。

    [ENTER](Macは[RETURN])キーを押して確定させてください。

    [ENTER]を押すか、またはそのほかのキーで他のセルに移動すると入力が確定します。

    このとき、入力位置は自動的に 3コマ進んで[A,4]へ移ります。

    Aセルは、1枚だけなのでこれで入力はおしまい。

    確定時の自動移動を「スピンアクション」移動するコマ数を「スピン量」と呼びます。






    スピン量は、上部のツールバーのスピンボックスに表示されています。
    スピンボックスの値を直接書き換えるか、スピンボックスの左右のボタンでスピン量を調整する事ができます。



    スピンアクションで、比較的迅速なシートづけができます。


    スピンボックスの左側には、フレームカウンタが有ります。
    カウンタには、現在編集しているコマが何秒何コマ目であるかが表示されます。



    また、さらにその左にはキー変換ボタンが有ります。このボタンには現在編集中のレイヤが表示されています。ボタンをクリックすると、編集中のレイヤのAEキーデータを書き出します。







    シートの入力ボックスでキーボードを押すとその内容がセルに入力されます。
    シート上のセルには下のようなデータを入力する事ができます。




    • 動画番号 (全/半角)ゼロで桁合わせしてもよい。括弧でくくってあってもよい
    			例: 001 / 3  / (10)
    
    • セル画名 レイヤ名と動画番号をつなげたもの
    			例: A-001 / B3 / C_(10)
    
    • カラ記号 そこから先が「カラセルであることを示すための記号」

    • 「それ以外の文字列」

    「カラセル」を含む「セル指定データ」以外の入力は キー変換の際に無視されます。 サンプルシートのように 「それ以外の文字列」はコメントとして活用してください。

    適宜「コメント」を書き込んでおくとシートの見通しがよくなります。特にシートを「記録」して「他のヒトに渡す場合」は、「コメント」をこまめに記入することをおすすめします。ちなみに、未来の自分も「他のヒト」と思った方がよいです。

    	「カラ記号」は以下の文字です。
    
      • ( X x X x 0 0 × 〆--)

    入力の基本的操作は、

    	入力 [enter] 入力 [enter] 入力 [enter] …
    

    の繰り返しとなります。

    では、

    Bセルを入力しましょう。 (固定入力ボックスを使う)

    Aセルと同様に入力タイムシートにしてもよいのですが、ここでは別の方法をご紹介します。

    まず、上部にのツールバーにある固定の入力ボックスをクリックして下さい。

    入力テキストボックス

    シートのフォーカスがはずれて青いハイライト状態に戻ります。

    固定入力ボックスでもタイムシート上の入力ボックスと同様に入力操作を行うことができます。



    [B,0]をクリックして青いハイライトを移動させます。






    シート内での移動にはいろいろな方法が使えます。





    • 入力編集中でなければ、カーソルキーの上下左右でシート内を移動することができます。

    • 入力編集中は、カーソルキーの上下で編集内容を確定して上下移動することができます。
    • マウスクリックで移動することができます。

    • データを入力しないで[ENTER]キーを押すとシートの変更をしないで「スピン動作」をします。

    • [Shift]+[ENTER]で逆方向(下から上)の「スピン動作」をします。

    • 上部のフレームカウンタの値を書き直すと、書いた位置へジャンプできます。

    • [HOME][END][Pgup][Pgdown]それぞれのキーで[最初のコマ][最後のコマ][前のページ][次のページ]へ移動できます。





    このとき、そのセルに入力フォーカスがあれば フォーカスをもったまま、
    フォーカスがなければフォーカスのないまま移動します。

    紙のタイムシートをみながら、設定されたタイミングを引き写します。

    まず最初に6コマの止めが有りますので

    スピン量を6コマに変更するためにマウスで入力位置から6コマ分ドラグしてください。

    選択範囲ができて色が変わります。 同時にスピン量を示すボックスに「6」が自動で入ります。

    スピンボックス

    この状態で、「1」を入力して確定してください。入力位置が6コマ移動して次の入力位置へ進みます。

    次に移動を「3コマ」へ戻したいのでもう一度、入力位置から3コマ分選択します。(または手動でスピンボックスの値を「3」に書き直しても良い。)




    スピンボックスへ入った値は、次に変更されるまでのあいだ有効です。



    一時的に1コマや2コマ移動したい場合は、カーソルキーを使うか、マウスクリックで移動してください。



    選択範囲があってもなくても[ENTER]キーはスピン移動をします。



    選択範囲を解除すると少しだけ動作が軽くなります。
    他のセルをクリックするか、[esc]キーで選択範囲を解除することができます。



    では、連続して台詞を打ち込んでみてください。

    失敗した場合は、「もとに戻って打ち直す」か、「やり直し」の機能が使えます。

    • やり直しは、[ctlr]+[Z] キー、または やり直し[Z]ボタンです。
     その作業を開始した所までさかのぼることができます。
     
    
    • マウスで選択範囲を作って、その部分にたいして 複写、切り取り、
     貼り付けなどの操作を行うこともできます。
    

    • 戻って打ち直す場合は、カーソルキーで移動するか、
     [shift]+[ENTER]キーで逆方向のスピンアクションをすることができます。
    

    Cセルを入力してみる(マクロで高速入力)

    固定入力ボックスでは、マクロ書式を使用した「まとめて入力」が可能です。

    簡単な文法のマクロで、リピートの入力を効率アップしましょう。

    元シートのリピートは、

    赤い部分1秒ブロックの繰り返しです。 固定ツールボックスの入力欄に下のように書き込んで、[ENTER]キーを押してみてください。(コピー/ペーストできます。)

     (s6.1.s3.2-4.s6.5.s3.4-2)x10
    

    少しまつとマクロが展開されて、繰り返しが一気に入力できます。 このマクロは下のような意味をあらわしています。






    入力意味
    .(ドット)区切り記号です、マクロ命令を区切ります。ほかに(空白)と(コンマ)が使えます。
    s66コマ撮りに変更(スピンの値の変更。)
    1「1」を入力してスピンします
    s33コマ撮りに変更
    2-42から4を連続して入力・スピン(連続値は省略可能)
    4-24から2を連続して入力・スピン(逆順展開も可能)
    (…)x10カッコの中身を10回繰り返す。(繰り返し回数を指定します。"x"は、無くても可)

    10回繰り返すと総計が280コマになってシートをオーバーする計算です。が、繰り返し動作はシートいっぱいで終りです。多めに打ち込んでもタイムシートの末尾で動作は停止します。

    ほかにもいくつかの機能が使えます。詳しくは”マクロ文法”をご覧ください。

    Dセルを入力してみる。(ツールボックスの機能紹介)

    ツールボックスを紹介します。

    ツールバーの"Tools"リンクをクリックしてください。

    ツールボックスが開きます。

    ツールボックスは、入力を支援する機能をまとめて別ウインドウで使えるようにしたものです。 特にペンで入力する場合は、このボックスが便利です。

    ツールボックス

    中段に「セルブラウザ」が有ります。

    • 「セルブラウザ」左側の「レイヤセレクタ」で "D"セルをクリックしてください。

    レイヤがDセルに切り替わります。このセレクタでレイヤの移動ができます。

    • レイヤを移動したら、[HOME]ボタンで最初のフレームへ移動します。
    • ツールボックスには、キーボードの移動キーの役割をはたすボタンが一通りついています。

    • 「セルブラウザ」の右側には、「よく使用する文字」が並んでいます。
    • これも同様に選択するだけで入力されます。 カラセルを入力するには、このセレクタから「カラ記号」を選択してください。

    • マウスで、シートの次の入力位置をクリックして移動します。

    • 「セルブラウザ」の中央の「動画セレクタ」で動画番号 1 を選択します。

    • 選択と同時にスピン動作します。




    セルブラウザで入力する時は、クリックと同時に入力とスピン動作が行われます。
    シートをクリックするか、ツールボックスの移動ボタンであらかじめ
    次の入力位置まで移動しておいてください。


    Dセルは1秒の繰り返しになってます。最初のブロックを入力したら、あとはマウスでリピート範囲を選択してコピーしてしまいましょう。




    選択

    選択したら、コピー、貼付け、貼付け、貼付け と操作してシートを全て埋めます。

    このように、マウス(ペン)のみで入力操作することもできます。

    キー変換

    シートが完成したら、左の情報エリアの[AE-Key]と書かれたボタンをクリックします。

    キーエリア

    現在選択中のレイヤのタイミング情報をAEのキーデータに変換して、下側の欄に書き出します。

    書き出されたデータはすでに選択状態になっています。そのまま右クリックでコピーしてください。

    このデータを、 AEにペーストします。

    AEにペースト

    アプリケーションを切り替えて、AEを手前に表示させます。

    先ほど設定したコンポジションを選び、目的のレイヤを選択して、[ctlr]+[V]キーで貼付けてください。






    レイヤ名をクリックして、Aセルのレイヤを選択する



    レイヤのタイムリマップが自動的に有効になってこのような状態になります。






    Aセルのデータをペーストする

    レイヤのアウト点がもとのままなのでこれをドラグしてカットいっぱいまでのばしてください。

    アウト点をカット一杯にドラグ

    A~Dセル全てにこの作業を繰り返してタイミング付けは終了です。

    プレビューしてセル画の置き換えが想定通りになっているかを確認しましょう。

    意図しない動きが表示される場合は、シートの打ち間違いかもしれません。 シートを確認してください。 「シート編集」「キー変換」「複写」「貼付け」を繰り返して、望みのタイミングが得られるまで調整しましょう。


    うーん、大急ぎなカンジ。 もう少し手を入れる必要が有りそうだ。 図版作らなくちゃ…

    暫定だけど図版入ったよー

    次回予告
    カラセルについて

    ユーザの方へ、何か要望が有ったら言ってね。言ってもらわないと聞こえないからねー

    今日は日曜、仕事はオヤスミ。 ああ~でも~今日のノルマは洗濯掃除

    先の休業中にやりそびれていたうちの大物「冷蔵庫の裏」 & 「机(マシンラック含む)」なのだ。

    これがまたお互い隣接しているので大変。
    朝方にマシンをシャットダウンして 夕方までホコリと格闘。
    ついでにコンピュータの配線をとりなおしたので さっき、やっとこさ機械に火が入りましたとさ。

    で、今日は「りまぴん」の作業は ほぼなし。期待してたヒトが居たらゴメンネー

    ではまたそのうち

    では、参ります。第1回目は、
    「簡単な紹介」

    「動作に必要な環境」
    です。マニュアルっぽいよね。



    ご注意/この記事には一部分まだ実現されていない機能に付いて解説されている部分が有ります。その部分は、斜体になっております。
    説明と実際の動作が食い違っている場合はそれが本物のバグなのか、それともまだ使用可能になっていない機能なのかを一応ご確認の上、タレコミなりクレームなりをお願いいたします。


    簡単な紹介

    りまぴん」とは AdobeAfterEffects (以下 AE と略)用のアニメーションタイムシート入力支援ツールです。

    AE Ver.4 以降の「タイムリマップ」機能を使って、アニメーション用に彩色された連番セル画にタイミングを付けるためのJavaScripによるアプリケーションプログラム です。 画面上のタイムシートにタイミングをかきこんで、AEに対してペーストできる形式のデータを出力します。

    「りまぴん」には 以下のような特徴が有ります。

    • アニメーション作業時に使用するタイムシートとよく似た「横方向にレイヤが並んだ」編集画面で複数レイヤを同時に編集できる。
    • タイムシートの情報を AE のキーデータに変換できる。
    • AE のキーデータを入力してタイムシートに変換できる。
    • タイムシートを、エクセルやテキストエディタで編集できる形式で 読み込み/書き出し できる。
    • Webブラウザで動作するアプリケーションになっているので、プラットフォームを問わずに動作する。

    • Webアプリなので ブラウザさえあれば、作業マシンにインストールしなくても使える。

    • Webアプリなので 変換したデータは「手作業で」コピーペーストしなくてはいけない



    タイムシートに似ている度大幅アップ!
    以前のインターフェースに比べて「タイムシートに似ている度」がアップしました。(当者比) 実際の「タイムシート」にかなり似ているので書き写したり、間違いを探すのがちょっと楽になりました。



    …要約してみると



    ブラウザの画面でタイムシート書いて、レイヤにコピペできるデータを作ります。ポン

    そんなカンジです。



    次号予告「インストール」と「簡単な使い方」
    じゃあまたね

    ちょっくらココログ再開、まるっとひと月のごぶさたです。

    さて、自分でもてっきり「おしまい」かと思っていた「りまぴん(仮)」ですが、なんやら復活してしまいました。

    元のサポートページはとりあえず放置してココログで店開きをします。
    現在、β2として こちら で試験公開中です。
    気が向いたヒトはいじってみてください。

    相変わらずβ版のままですが、ずいぶんコードがかわってしまったのです。
    っていうか、ブランクのあいだに作者のココロのなかが路線変更して、すっかりCGIではなくなってしまいました。

    そのうちCGIのサーバも復活するかもしれませんが、当面は単独動作するJavascriptによるアプリケーションです。

    ドキュメントが手つかずなのと、プログラム自体が未完成なのでしばらくダウンロードは有りません。
    が、お試し版がそれなりに使えると思いますので、必要な方はどうぞご使用ください。


    Javascriptアプリケーションになったのでサーバは不要なのですが、現在は構成ファイル数が多いので「このページを保存」等のメニューで保存しても動作しません。もし、どうしてもインターネットにつながない状態で使用したい方は、あきらめて完成を待つか、その旨をメールでおしらせください。対処します。

    「不具合とか、改良点の指摘などもらえるとありがたいなぁ」と思っております。

    これからの予定

    ○なんとなく仕事の合間にプログラムを完成させる。
    ○ぼちぼちマニュアルを書いて「ねこまたぎ」(ここ)に載せる
    ○こっそりシステムの拡張をもくろむ

    …こんなつもりです。

    じやぁ、ユーザの皆さんよろしくね。
    ご意見、ご感想、質問など有りましたら該当の記事へコメント、またはBBSへどうぞ。メールもね

    では、以下次号!