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Nekomataya/2024
「ねこまたや」の EPS ファイルの使い方


「ねこまたや」のデータ置き場にあるEPSファイルの使い方を説明します。

もくじ

〇 EPSファイルってなんだ?
〇 ここのファイルは普通のEPSファイルと何が違うの?
〇 EPSファイルの見方・使い方
〇 注意事項
〇 著作権について

〇 EPSファイルってなんだ?

EPSファイルは、画像ファイルのなかまです。
名前は
Encapsulated PostScript file
(えんかぷせれーてっどぽすとすくりぷとふぁいる)
[カプセル化されたポストスクリプトファイル]

の、省略形で、ページ記述言語として有名な、PostScriptのサブセットに
あたります。

プリンタ制御などに使用するPostScriptの一部として画像のやりとりに
使用するための画像フォーマットです。

記録できる内容は、親に当たるPostScriptとほぼ同じで、テキスト
ベクタ画像・ラスタ画像など印刷できそうなデータはすべて含むことができます。

(このごろはフォトショップのデータもそんな感じになってきましたけどね。)

画像交換用フォーマットであるために記録が1ページのみに限定されています。


とても色々な画像を精密に記録することができます。

Adobe イラストレータ の記録フォーマット(〜.AI)ファイルは、ほぼこのEPSファイル
そのものです。

また、著名な(プロ用)グラフィックソフトのほとんどは、このファイル形式を読み書き
することができます。(・・・注意点あり 後述)



〇 ここのファイルは普通のEPSファイルと何が違うの?

「普通」のEPSファイルは、Adobe イラストレータ などに代表されるグラフィック
ソフトで作成しますが。「ここ」のファイルは、実は「手書き」です。

PostScriptファイルは、「ページ記述言語」という名前が示すように「プログラム
言語」でもあるので、直接エディタでソースを書いて画像を生成することができる
のです。

でもって以下のような、


ファイルがとても小さくなる。

別の言語(テキストの扱える言語なら何でも)から画像ファイルが出力できる。

自分で書いたプログラムが絵になるのは面白い



などのくだらなかったり役に立ったりする理由で、このサイトのEPSファイルは
ほとんど手書きで作成されています。

これらのEPSファイルは「普通」のEPSファイルと違って以下の制限または問題のある
可能性があります。

ラスタデータは入っていない
EPSフォーマット自体は ラスタでもベクタでも記録できるフォーマットですが、
基本的に手書きなのでラスタデータの埋め込みは行っていません。
手書きでビットマップを扱うのは「めんどうくさい」ためです。
補助ツールを仕入れるか作るかしたら、そのうち状況は変わるかもしれません。

サムネイルがない
EPSファイルには通常、低解像度の表示用にサムネイル画像が付属していますが
これらのファイルにはそれがありません。理由は上と同じです。
(規格上はなくてもよい)
一部のソフトウェアには、EPSファイルの本体を解釈せずに、プログラムの
実行画面上で、サムネイルの表示しか行わない物があります。
この場合プログラムの編集画面上では、大きさを示す枠だけが表示されて、
印刷するまで画像を見ることができません。(MS Officeで開くときは、これです)
また、EPSに対応した画像ブラウザなどもサムネイルの表示しか行わないものが
多いようです。

開けないソフトがあるかもしれない。
使用するソフトウェアによっては、ファイルが開けないことがあります。
ポストスクリプト言語は何度かバージョンアップをしてきました。また、言語を
解釈する実行系にもたくさんの実装・バージョンがあります。手元の実行系で
デバッグはしておりますが、以下のような理由で開けないことがあり得ます。

作者が間抜けなので実行系に依存するバグがある。
実行系(プログラム)の言語レベルが、ファイルと食い違っている*1

開けなかったり、画像が崩れるようなバグを発見したかたは、教えてくださると
直るかもしれません。

*1
(これは普通のファイルでもあり得ます。簡単な話、カラーの原稿をモノクロの
プリンタで(カラーでは)印刷できないのと同じです)



〇 EPSファイルの見方・使い方

手持ちのグラフィックソフトで開いて、編集したり印刷してください。
Office 等のビジネスソフトや PageMaker・InDsign 等のDTPソフトでも利用できます。


Adobe Photoshop の場合
(または、EPSのレンダリングができるフォトレタッチソフトの場合)

ファイルを開くときにレンダリング指定を聞かれます。PhotoShopは、ラスタ画像の
編集ソフトなので、ベクタデータをいったんラスタデータにレンダリングする必要が
あるためです。
キレイに印刷したい場合は、印刷するプリンタの仕様に合わせてレンダリングして
ください。

例: 400dpi のレーザープリンタを使用する場合は 400dpi モノクロ でレンダリングする

ご注意:レンダリングして、印刷したあとのデータを上書き保存するとファイル名は
同じですが、EPSファイルの中身がラスタデータになります。
(ファイルのサイズがすごく大きくなる)。
あとで、別のサイズにレンダリングしたり、ベクトルデータとして編集したり
できなくなりますのでご注意ください。

Adobe Illustrator の場合
(または、Freehand Corel-draw 等のベクトル編集ソフトの場合)

EPSファイルとして開いて編集や印刷・保存ができます。
お好きに加工してご使用ください。上書き保存をすると元のプログラム構造は
壊れますが、ベクトルデータとしての再編集性やデータ特性は保存されます。
サムネールもつけられて よいかもしれません。


「そんな高価なアプリケーションは、買えないぞ」の場合

ghostscriptというフリーのPostScript実装系があります。
内容を編集することはできませんが、プレビュー・印刷・別フォーマットでの保存
(コンバート)ができます。フリーの PC-UNIX では(Linux/*BSD 等)では、標準的な
印刷システムとしてインストール済の場合が多いです。
Windows MacOS MacOSX OS2 Amiga IRIX AS400 VAX alpha 等々大抵のプラットフォーム
で動きます。スグレものです。
(私も動作確認に、主にこれを使っています。)


(余談)印刷だけできればよい場合

PostScriptプリンタをお持ちならば、以下のような方法で直接プリンタに
データとして流し込んで印刷することもできます。(ほほ、野蛮)

MSDOS/OS2 C:> COPY 〇〇.EPS > PRN:

UNIX $ cat 〇〇.eps > /dev/lp

・・・・・ 昔は、こんなふうにやったよなぁ。もう普通は、しないよん こんなこと

改造、編集はグラフィックソフトがなくてもできます。(あれば楽かな?)
これらのファイルは手書きのプログラムとして見通しをよくするために、
画像ファイルの主なパラメータを定数としてプログラム冒頭にかためて記述して
あるため、比較的簡単に改造できます。

簡単な改造の手引きです。

定数は以下のような部分


/Haba {12 mm} def


/ スラッシュが名前の宣言です
上の一行は 「Haba」という名前に 「12 mm」という内容を定義します

上の例では定数として使用していますが、これは普通の言語でいう変数ではなく
「名前」と呼ばれる構造で、以下のように使うとサブルーチンのような働きをします。
(実はサブルーチンとは違うんだけど)

% 12 センチ右に動いて "Stop!!!!!" と表示
/Tetsuduki {
0 12 cm
rmoveto
(Stop) show
1 1 5 {(!) show} for
} def

画像の主なサイズは、プログラムの最初の部分にまとめて書いてありますので、
コメントを読みながら、書き換えてお好きなサイズの画像に変更できます。



コメント記号は 「%」です。
「%」以降改行または改ページまでの記述はコメントとして無視されます。が、
実は特殊なコメントがあって、アプリケーションの実行上意味を持つコメント
があります。

DSC と呼ばれるコメントでプログラム第一行目が以下の行で始まる場合適用されます。

%!PS-Aobe-3.0 EPSF-3.0

DSCコメントは 他のコメントと異なって 「%%」ではじまります。
内容は色々ありますが、ここで気にしてほしいのは

%%BoundingBox: 0 0 680.3136 510.2353

この行です。(後ろの値はまちまちです。)

大抵ファイルの頭の方にあります。
この値が画像全体の大きさを表しています。

数値の意味は、左から

画像左下隅のX座標 画像左下隅のY座標 画像右上隅のX座標 画像右上隅のY座標

となります。単位はポイントです。(1 Point = 1 / 72 inchis)

0 0 は、ページの左下隅 上に行くとYが増加 右にゆくとXが増加する座標系です。

ほかのコメントは、まあ無視しても良いんではないかと・・・

〇 注意事項

二次利用、再加工後の商利用等に制限は設けません。が「ねこまたや」のロゴに
関しては商利用の際は、削除または非表示にしてご利用ください。
ついたままだといけません。

〇 著作権について

画像ならびに画像を生成するプログラムの著作権は、私「ねこまたや(屋号)」が
これを有します。私は、このプログラムの使用または、プログラムによって生成された
画像の使用に際しては一切の制限を行いません。何人であれ、このEPSプログラムを
ダウンロードしたかたは自由に、再配布・使用・販売・改造等を行う事ができるものと
します。私はこのプログラムおよびプログラムの生成した画像を使用したことによって
起きたいかなる、事故・損害または、他の不利益に対しても責任を負いません。