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画面モードを決める


標準的なディスプレイモニタ調整手順

対象はコンピュータディスプレイモニタです。 NTSC(または、ビデオモニタ)の場合は、別項を参照して下さい。 ビデオモニタの簡単な調整(リンク先ありません)

  1. まず一番最初は、「自分が使う表示モード」を決めることです。
  2. モニターとコンピューターの組み合わせによって使用できる画面モードが 複数選択できるのが普通です。 それらの選択肢の内から、目的の作業に条件を合わせて、 適切な画面モードを選択して下さい。

    画面解像度

    (この解像度は、正確には pixel/WIDE pixel/HEIGHT です)
    640 X 480800 X 6001024 X 7681152 X 8641280 X 10241600 X 1200
    などが、代表的な画面モードです。 数値が大きいほど、同時に表示できる情報が多くなりますが、消費するリソースも 大きくなり、表現できる色数が減少することもあります。 また、コンピュータ側で対応していても、使用するモニタによっては表示できない ことがあります。 モニタの性能にもよりますが、一応表示できるが表示画質が低い こともありますので、注意して下さい。

    再現色数

    画像編集の為には、最低でも3万色以上の発色を確保して下さい。 一般的には、256色等のモードで高速に処理してもよいとされていますが、 通常で、大量の1600万色画像を扱う際は、システム内の減色の処理の為 256色モードの方が動作速度が落ちる可能性があります。 また、特に画像評価を行う端末では、必ず1600万色以上の発色を確保して下さい。 「画面を広く使いたい」という理由で、モニタの周波数限界に近いモードを 使用している場合、色彩が正常に再現できなかったり、ドット妨害ノイズが 発生していて作業上不適切な状態になっている可能性があります。 一度、自分の使用している表示モードが自分の作業に適切かどうかを 検討してみて下さい。

  3. 次に作業用プロファイルを決定します。
  4. ここでの「作業用プロファイル」とは、別名 「ターゲット(目標)デバイスプロファイル」 とも呼ばれる、「目標とする色環境」です。
    従来の作業では必要のなかった考え方なので、やや分かりにくいかもしれません。
    
    詳しく知りたいかたは、色彩工学の勉強をしましょう。
    そのうち簡単(?)な解説を書きます。
    
    作業用プロファイルは、「プロダクションガイドライン」に従った場合、
    名称目標γ黒レベル/白レベル白色点色度説明
    通常2.210 (28)/ 90 (225)D65通常作業用
    ハイキー1.615 (24)/ 90 (210)D65淡彩画面作業用
    ローキー3.010 (34)/ 95 (242)D65暗調画面作業用
    版権1.8 0 ( 0)/ 98 (245)D65印刷版権物作業用
    の4種の内から選ぶこととなります 自分の作業にあった目標値を選択して下さい。 *通常と異なる「作業用プロファイル」で作業を行った場合は、 どの「プロファイル」を用いて画像を調整したかを 必ず次のセクションへ申し送りします。 プロファイルを混在して作業を行った場合は、最悪、回復不能な変更を原画に対して加えてしまう可能性があります。 したがって、特に理由のない人は1番の「通常」を選択して下さい。
    フォトショップデータ(.psd/8BIM/8BPS)や TIFF の場合は、この、プロファイルを
    ファイル本体に埋め込むことが可能ですが、対応しているアプリケーションが少ない
    現在では、埋め込む価値があまり高くありません。
    ただし、2〜3年後には、少なくともアドビ製品ではフォトショップと同程度の
    サポートが組み込まれることでしょう。
    
    環境を選択して、それを目標に環境を調整します。 自分が、 どの環境で作業をするか (または、どの環境を目標にするか) は、意識して作業するように心がけて下さい。
    次に、ハードウェアの調整 を行います

Nekomataya / Kiyo 2000
2000.06.19 モニタ調節-1 Back